作品詳細

[文庫]ゴルゴ13 (107)

[文庫]ゴルゴ13 (107)

スフィンクスの微笑

著者
シリーズ
[文庫]ゴルゴ13
カテゴリー
さいとう・たかを
発売日
2007年08月30日(木)
判型
A6
定価
524円 (税抜本体 476円)
ISBN
9784845830602

国際情勢の裏を知る不朽の名作!!

国際情勢の裏を知る不朽の名作!!

■解説…杉森昌武【第372話/スフィンクスの微笑み】
今回のゴルゴの行動には謎が多い。
ガイドのムハマドを撃つのになぜ左手を使ったのか。ゴルゴともあろうものが、なぜそのムハマドごときにみざみざと左手と右足を撃たれ、あまつさえ砂漠に放置されて生存さえ危ういような状況に陥ってしまったのか。
もちろん、すべては標的を仕留めるためのゴルゴの計画的な行動なのだと理解はできるが、ここまでしなくては、標的にたどりつけなかったのだろうか?
手足を撃たれて砂漠に放置されるのが予定通りなのだとしたら「ラビットのように臆病」と言うよりは、今回のゴルゴの行動は無鉄砲なのではないかとさえ思えてくる。
しかし、さらに一歩掘り下げて考えるならば、やはりゴルゴの行動には矛盾はないのだろう。自分の身を守る事に関しては、確かに「ラビットのように臆病」だとしても、仕事を遂行する上においては、必要に応じて大胆かつ奇想天外な手に打って出る事は、過去に幾度となく行われてきたものである。
大胆にして細心、と言ってしまえば言葉としては軽くなってしまうが、生き抜く事に対する絶対の自信が、常人には想像だにできないような奇抜な作戦行動を可能にしているのだろう。
ゴルゴの究極の仕事術とサバイバル術を見た思いがする。
(巻末の解説より一部抜粋)

■CONTENTS
海底の豚
アンダーグラウンド オーバー・ザ・スカイ2
スフィンクスの微笑み

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