第21回文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞作『ニュクスの角灯』6巻(最終巻)、8月27日発売!
株式会社リイド社(所在地:東京都杉並区、代表取締役社長:齊藤哲人)より、2019年8月27日(火曜日)に、高浜寛著『ニュクスの角灯』6巻を刊行いたします。

日仏で絶賛される明治アンティーク浪漫、感動のフィナーレ。
内容紹介
西洋文化の波が押し寄せる1878年(明治11年)の長崎で、西南戦争で親を亡くし、独り身となった少女・美世は、道具屋「蛮」で奉公を始める。 外国人とのハーフである店主・小浦百年がパリ万博で仕入れてきたドレスやミシン、双眼鏡、ブーツといった道具は、美世の好奇心を掻き立てた。美世は幼いころから持つ、モノの過去と未来の持ち主がわかる不思議な力を使いながら、仕事を通じて経験を重ねていく。
百年に対して恋心に似た感情を覚え始める美世の変化や、明かされていく百年の過去を中心に、商人や遊女たちで賑わう長崎に訪れた新しい時代を瑞々しく描く。綿密な考証をもとに、当時の華やかな時代背景とともに事物が描き込まれ、ミニコラムとして作中に登場したアンティークに関する豆知識が挟まれるなど、作者の持つ知見が生かされ、作品の実在感が高められている。(文化庁メディア芸術祭評)
概要
- 書籍名
- ニュクスの角灯 6巻
- 著者
- 高浜寛
- 出版社
- リイド社
- 発行日
- 2019年8月27日
- 定価
- 本体1100円+税
- 判型
- A5判
著者プロフィール
高浜寛(たかはまかん)
熊本県天草生まれ。筑波大学芸術専門学群卒。著書に『イエローバックス』『まり子パラード』(フレデリック・ボワレとの共著)『泡日』『凪渡りー及びその他の短篇』『トゥー・エスプレッソ』『四谷区花園町』『蝶のみちゆき』『SAD GiRL』『エマは星の夢を見る』など。『イエローバックス』でアメリカ「The Comics Journal」誌「2004年ベスト・オブ・ショートストーリー」を受賞。各国の著名なバンド・デシネ作家らとともに「カルティエ」の商品ブックレットに作品を寄せる。『ニュクスの角灯』で第21回(2018年)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。同作は「リーヴル・パリ 2019」のレコメンド作品にも選ばれた。マルグリット・デュラスの傑作を世界で初めてコミカライズした『ラマン -愛人-』が「トーチweb」で連載中。