『ソウル・サーチン 〜「沖縄」を描き続ける男・新里堅進作品選集および評伝〜』8月5日発売

作品紹介
沖縄を代表する劇画家・新里堅進は、1978年『沖縄決戦』でデビュー以降、沖縄戦をはじめ沖縄の歴史・文物を描き続けてきた。
極めて多作であるが本土では数作が刊行されたのみで、その50年の画業のほとんどを「沖縄で、沖縄を描く」ことに捧げてきた。
戦後80年。いまだ世界では戦争の惨禍やまぬ中、戦後生まれのひとりの人間が取り憑かれたように描き続ける「地上戦」とはいったい何なのか……
戦後の沖縄文化史、そして日本漫画史におけるミッシング・ピースとも言うべき新里の人生とその作品を通じて問い直す戦後80年特別企画。
【漫画】
◉『沖縄決戦』より─Love Day/バックナー中将戦死 ─住民大虐殺 ─/住民、戦野に彷徨/解散/鉄血勤皇隊員の死/落日の摩文仁
◉『ハブ捕り』より─山原の変人/悪夢の果て
◉『ケンちゃん日記 貧しいけど豊かだったあのころ』より─洞くつ探険とガイコツ/つらい思い出/不思議な風習と幽霊
◉『水筒 ひめゆり学徒隊戦記』より─地獄の野戦病院/雨中の病院移動/洞窟の中の目/一兵士考/死散/第三外科の最後/雲ながるるいやはてに
◉『運玉義留』より─兼城親雲上の憂鬱
◉『奥山の牡丹 沖縄歌劇の巨星・伊良波尹吉物語』より─奥山の牡丹/涙のクリスマス演芸会
◉『沖縄空手風雲録 シルガンター虎十』より─陰謀
◉『さるの手』前・後編 ◉『愛はガマの彼方に』
◉『白梅の碑』より─ ローソク踊り/恐怖の百米坂/狂兵の詩/井戸の歌声/国吉壕の最後
◉『防衛隊 儀間三郎の場合』
【評伝】
◉第一章─地霊
◉第二章─犀の角のように
◉第三章─「戦争」と「戦後」のはざまで
◉第四章─「戦争を描く」とは何か
◉第五章─沖縄漫画の水脈
◉第六章─極北の星
◉第七章─魂をさがす
半世紀にわたる画業から選び抜いた珠玉の絶版作品群を採録し、その半生を徹底取材。
日本漫画史のミッシング・ピースに光を当てる永久保存版!!
- 作品名
- 『ソウル・サーチン 〜「沖縄」を描き続ける男・新里堅進作品選集および評伝〜』
- 著者
- 新里堅進/【評伝】藤井誠二/【編集】安東嵩史
- 出版社
- リイド社
- 発行日
- 2025年8月5日(火曜日)
- 定価(税込)
- 3850円(税込)
- ページ数
- 912ページ
- ISBN
- 978-4-8458-6788-2
- 判型
- 四六判